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営業とマーケティングの連携がうまくいかない理由
属人化する営業ノウハウと、一般化されたマーケティング施策
営業部門では、トップセールスの成果が属人化しがちです。
成功の要因が個人の頭の中に留まり、組織全体で共有されない状態では、担当者の交代で売上が変動するなど、経営が安定しません。これでは個人の成功体験が組織の資産にならず、再現性のある成長が望めないのです。
一方、マーケティング施策は幅広いターゲットに情報を届けるため、画一的になりがちです。Web広告やメールマガジンは多くの見込み顧客にアプローチできる反面、顧客一人ひとりの状況に合わせた、きめ細やかな対応は不得手といえます。
顧客情報の断絶による機会損失
マーケティング部門が獲得した見込み顧客情報が、営業部門で有効活用されていないケースは少なくありません。そもそも営業担当者が顧客対応に割ける時間は限られています。HubSpot社が行った「日本の営業に関する意識・実態調査2024」によれば、営業担当者が顧客とのやりとりに使う時間は業務時間の54%に過ぎず、残りは社内業務に費やされているのが実情です。これでは、限られた時間の中、マーケティング部門から共有された情報の優先順位が分からず、多くのリードが放置されてしまいます。
SFAやCRMを導入しても、データが活用されなければ意味がありません。例えば、有望な見込み顧客を特定しても、その情報がリアルタイムで営業担当者に共有されなければ、最適なアプローチのタイミングを逃してしまいます。部門間の情報断絶は、大きな機会損失に直結します。
目標の不一致と評価制度の壁
両部門の連携を阻む根深い問題が、目標(KPI)と評価制度の違いです。それぞれが異なる指標を追うため、協力体制が生まれにくい構造になっています。
(KPIの例)
| 部門 | 主な目標(KPI) |
|---|---|
| 営業部門 | 商談件数、受注件数、売上金額(中長期) |
| マーケティング部門 | リード獲得数、WebサイトPV数(短期) |
上表のように、営業は「売上」を、マーケティングは「リード獲得数」を重視します。マーケティングがKPI達成のためリードの「量」を追求するとリード案件の質が低下し、営業から見れば「質」の低いリードばかりが供給される、という事態は典型例です。互いの目標と役割を理解し、連携を評価する仕組みがなければ、両者の溝は埋まりません。







