01
まずは結論!サポート終了対応は2層ERPの運用設計から始められる
サポート終了を「IBM iを捨てる期限」と捉えるのではなく、基幹システムの役割を再設計する機会と捉えるべきです。ここでは5つのポイントを提示します。
- IBM i 7.3への対応は当面の課題ですが、OS、ミドルウェア、アプリケーションには個別のライフサイクルがあります。特定バージョンを更新しても、次々と更新期限はやってきます。
- 古いバージョンを放置すると、セキュリティアップデートを受けられなくなり、障害時の支援や内部統制にも影響します。サポート終了対応では、技術的な延命と業務運用の硬直化を同時に見直す必要があります。
- OSアップグレードやインフラのクラウド移行だけ真正面から取り組むだけでは、古い入力画面、データ連携の難しさ、テレワーク非対応などの不満も残ったままです。次のEOSのタイミングでも同じ議論になる可能性があります。
- 2層ERPでは、IBM iを会計、在庫、マスタなどの正本を管理するバックエンドとして残し、入力、承認、分析、モバイル利用をクラウド側で担います。基幹ロジックを守りながら、現場が使う機能を継続的に更新できます。
- 成功の鍵は、業務をどちらの層で回すか、データの正本をどこに置くか、同期ルールを誰が管理するかを明確にすることです。
以下では、IBM iを取り巻く現状の整理から、他選択肢との比較、2層ERPの役割分担、具体的な運用設計、そして立ち上げ手順までを順に見ていきましょう。






