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まずは結論!見積管理の脱Excelは帳票の棚卸しから始まる
結論は3つです。
- 転記をなくす鍵は、機能ではなくデータの持ち方にある
- 様式の分岐は、作り込まなくても項目の出し分けで再現できる
- 最初に着手すべきは製品選びではなく、帳票パターンの棚卸しである
1つ目は、転記をなくす鍵が機能ではなくデータの持ち方にあることです。予定一覧と見積書を別々のファイルで管理している限り、入力画面をどれだけ使いやすくしても転記はなくなりません。今回は、提出先・件名・見積日・納期・明細といった共通の情報を上流から下流へ自動で受け渡す設計にし、打ち直す工程そのものをなくしました。
2つ目は、様式の分岐が、個別に作り込まなくても項目の出し分けで再現できることです。今回は見積書・注文書・注文請書の3種類が、直販か特約店か、新規か更新か、割引の有無で分かれ、全24通りありました。これらは帳票テンプレートの設計と、どの項目を表示して隠すかという制御だけで組み立てています。
3つ目は、最初に着手すべき作業が製品選びではなく帳票パターンの棚卸しだということです。ここが決まらないまま設計に入ると、途中で何度も前の工程に戻ります。
この進め方には、向いている業務と向いていない業務があります。
向いている業務:
・帳票のパターンが数十通り以内で、レイアウトの型は共通していること。
・明細の行数が案件によって大きく変わらないこと(今回は9行で固定)。
・承認が1〜2段階で済むこと。
・参照するマスタが1本で、拠点ごとの違いがないこと。
向いていない業務:
・明細の行数が案件ごとに数十行まで変わること。
・帳票のレイアウトそのものが取引先ごとに異なること。
・基幹システムとリアルタイムで双方向にデータをやり取りする必要があること。

この記事で扱う範囲と扱わない範囲扱う範囲
見積管理という1つの業務を対象に、帳票パターンの棚卸しからデータ構造の設計、マスタ項目の決め方、断念した設計判断までを、実際の要件定義・基本設計の内容から記録します。
扱わない範囲
次のテーマはそれぞれ独立した記事にまとめていますので、本記事では深追いせず、該当記事へご案内します。
・Excelそのものの限界とマクロの属人化
・「最新版はどれか」というファイル版管理のルールづくり
・Excelを入力画面として残す「活Excel」という選択肢
・マスタの一元化と表記ゆれ・二重管理の解消
・承認ルートの型と分岐の設計論
・要件定義書そのものの書き方と項目























