【2026年調査】営業事務のExcel属人化の実態|221人中64.2%が「前任者の謎マクロ・関数」に苦労

本記事は2026/08/18に更新しております。
【2026年調査】営業事務のExcel属人化の実態|221人中64.2%が「前任者の謎マクロ・関数」に苦労

〈 トピックス 〉

見積書・請求書の作成や受発注処理、顧客データの入力・管理など、営業事務の現場では今も日常的にExcelやスプレッドシートが使われています。手軽で自由度が高い一方、「誰が作ったか分からない複雑な関数」「前任者しか触れないファイル」といった"属人化"の温床にもなりやすいのが実情です。

そうした背景のなかで、ノーコード・クラウドデータベース「Slopebase(スロープベース)」を販売する株式会社NTTデータビジネスブレインズでは、営業事務経験3年以上の実務担当者221名に対して、「Excelやスプレッドシートでの作業の弊害や属人化」についてアンケート調査を実施しました。

 

本記事では、そのアンケート結果をもとに、営業事務の現場に潜むExcel・スプレッドシート業務の弊害と属人化のリアルな実態について、設問ごとに解説・考察していきます。

 


アンケート回答者:営業事務経験3年以上の方:221人(全国)
アンケート回答期間:2026/7/3-7/4
※すべての回答データではなく回答が有効なものデータを集計しています。


 

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アンケート回答者が勤務する企業の従業員数

勤務する企業の従業員数

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アンケート回答者が勤務する部署の人数

勤務する部署の人数

 

【Excelやスプレッドシートでの作業の弊害や属人化】

 

まずは、営業事務の日常業務でどの程度Excelやスプレッドシートに依存しているのかを聞いてみました。

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あなたが行っている日常の営業事務作業で、Excelやスプレッドシートを使用するものはありますか?

あなたが行っている日常の営業事務作業で、Excelやスプレッドシートを使用するものはありますか?

「ほとんどExcelやスプレッドシートを使用してる(48.4%)」「一部は、Excelやスプレッドシートを使用している(43.4%)」を合わせると、9割以上の営業事務担当者が業務にExcel・スプレッドシートを使用しているという結果になりました。「使用していない」はわずか8.2%にとどまります。

 

見積書・請求書の作成や受発注処理、顧客管理など、営業事務のあらゆる業務がExcel・スプレッドシートに支えられている実態が浮き彫りになりました。裏を返せば、これらのツールに何らかの不具合や属人化が生じると、業務全体に影響が及びやすい構造だと言えます。

 

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次からの設問では、「Excelやスプレッドシートを使用してる」と回答した方に対しての設問になります。

 

次は、ファイルの中身そのものに関する困りごとを聞いてみました。

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現在使用しているファイルで「誰が作ったか分からない謎のマクロ・複雑な関数」の解読や修正に苦労し、困惑した経験はありますか?

現在使用しているファイルで「誰が作ったか分からない謎のマクロ・複雑な関数」の解読や修正に苦労し、困惑した経験はありますか?

「たまにある(52.1%)」「よくある(12.1%)」を合わせると、6割以上が謎のマクロや複雑な関数に苦労した経験があるという結果になりました。

 

異動や退職で担当者が入れ替わるたびに、誰が何のために組んだのか分からない数式やマクロだけが残り、後任者が手探りで解読することになります。修正すれば動かなくなるかもしれないという恐怖から、誰も触れずに「腫れ物」のように扱われ続けるファイルも少なくないでしょう。

 

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次は、マニュアルのないファイルをどう使い続けているのか聞いてみました。

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前任者が残した「マニュアルのないExcelやスプレッドシート」を、「だましだまし」使い続けている状況はありますか?

前任者が残した「マニュアルのないExcelやスプレッドシート」を、「だましだまし」使い続けている状況はありますか?

「たまにある(49.5%)」「よくある(12.6%)」と、約6割が使い方の分からないファイルを手探りで使い続けているという結果になりました。

 

マニュアルがないファイルは、正しい使い方が分からないまま「なんとなく」運用されがちです。入力ルールが統一されないまま蓄積されたデータは、後になって集計や分析をしようとした際に大きな手直しの負担を生む原因にもなります。

 

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次は、特定の担当者に業務が集中している実感があるか聞いてみました。

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Excelやスプレッドシートの特定の業務やファイルの管理が自分(または特定の担当者)に集中しており、「自分(もしくは特定の担当者)が休むと業務が回らない」と感じますか?

Excelやスプレッドシートの特定の業務やファイルの管理が自分(または特定の担当者)に集中しており、「自分(もしくは特定の担当者)が休むと業務が回らない」と感じますか?

「時々感じる(43.7%)」「常に感じる(8.6%)」を合わせて52.3%と、半数以上が属人化の実感を持っているという結果になりました。

 

営業事務の現場で「あの人にしか分からない」ファイルや業務が存在すると、急な休みや退職の際に業務が滞るリスクを常に抱えることになります。属人化は特定の担当者の負担を増やすだけでなく、組織全体の業務継続性を脅かす問題でもあります。

 

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次は、改善したい気持ちと日々の忙しさのジレンマについて聞いてみました。

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「もっと効率的な方法があるはずだ」と思いながらも、日々の定型業務に忙殺されて改善に着手できないジレンマを感じていますか?

「もっと効率的な方法があるはずだ」と思いながらも、日々の定型業務に忙殺されて改善に着手できないジレンマを感じていますか?

「やや感じる(56.5%)」「強く感じる(15.5%)」を合わせると、約7割が改善したくてもできないジレンマを抱えているという結果になりました。

 

多くの営業事務担当者が「今のやり方に問題がある」と気づいていながら、日々の定型業務に追われて改善に着手する時間的・心理的な余裕を持てずにいます。この状態が続く限り、非効率な業務フローは温存され続けてしまいます。

 

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次は、複数人でファイルを共有する際の具体的な不便について聞いてみました。

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複数人で同一のExcelやスプレッドシートを共有・編集する際、不便に感じることは何ですか?(複数回答)

複数人で同一のExcelやスプレッドシートを共有・編集する際、不便に感じることは何ですか?

「『読み取り専用』になり作業が中断する(33.2%)」が最多となり、「最新版がどれか分からなくなる(30.6%)」「関数が入っているセルがわかりにくい(28.6%)」「コピペで書式が崩れる(25.0%)」と続きました。「特に不便を感じることはない」はわずか15.8%にとどまります。

 

同時編集に対応していないExcelファイルでは、誰かが開いている間は他の人が編集できず、作業が止まってしまいます。また、メールやチャットでファイルをやり取りするうちに「どれが最新版か分からない」状態に陥ることも日常茶飯事です。共有・共同編集を前提とした運用に、従来型のExcel・スプレッドシートの限界が表れていると言えるでしょう。

 

次は、ファイルの重さによる作業の中断について聞いてみました。

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データ量が多くファイルが重すぎることで、「フリーズ待機」や「強制終了からの再起動・やり直し」に時間を奪われることはどのくらいの頻度で発生しますか?

データ量が多くファイルが重すぎることで、「フリーズ待機」や「強制終了からの再起動・やり直し」に時間を奪われることはどのくらいの頻度で発生しますか?

「月に数回(23.7%)」「週に数回(21.1%)」「ほぼ毎日(8.8%)」を合わせると、半数以上が頻繁にフリーズや強制終了によるロスを経験しているという結果になりました。

 

案件数や取引先が増えるほどファイルサイズは肥大化し、動作が重くなっていきます。フリーズ待機や再起動によるやり直しは、単なる時間のロスにとどまらず、直前まで入力していたデータが失われるリスクも伴います。

 

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次は、こうした作業が残業や持ち帰り作業にどれだけつながっているか聞いてみました。

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Excelやスプレッドシートでの作業が原因で残業や持ち帰り作業をすることは1ヶ月あたりどのくらいありますか?

 Excelやスプレッドシートでの作業が原因で残業や持ち帰り作業をすることは1ヶ月あたりどのくらいありますか?

「発生していない(43.8%)」が最多であるものの、「1~5時間未満(20.8%)」「5~10時間未満(18.2%)」「1時間未満(12.5%)」「10時間以上(4.7%)」を合わせると、半数以上が何らかの形でExcel・スプレッドシート起因の残業や持ち帰り作業を行っているという結果になりました。

 

月に5時間以上を要している層も2割超存在しており、個人の負担として静かに積み上がっている実態がうかがえます。定時内に終わらない作業のしわ寄せが、担当者個人の残業や持ち帰り作業として表面化しにくい形で蓄積している可能性があります。

 

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最後に、手作業でのコピペ・転記・集計などにかかる時間について聞いてみました。

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複数のファイルやシステムからデータを「手作業でコピペ・転記・集計」する作業、データの表記ゆれなどの手直し、壊れた関数の修復、エラーの原因究明などに1ヶ月あたり合計でどのくらいの時間を費やしていますか?

複数のファイルやシステムからデータを「手作業でコピペ・転記・集計」する作業、データの表記ゆれなどの手直し、壊れた関数の修復、エラーの原因究明などに1ヶ月あたり合計でどのくらいの時間を費やしていますか?

「1~5時間未満(28.3%)」が最多となり、「作業は発生していない(25.0%)」「1時間未満(24.5%)」「5~10時間未満(17.9%)」「10時間以上(4.3%)」と続きました。7割以上が何らかの形で手作業によるデータの転記・集計・修復に時間を費やしているという結果になりました。

 

複数のファイルやシステムに分散したデータを人力でつなぎ合わせる作業は、本来であれば削減できるはずの「本質的ではない業務」です。ミスが起きやすいうえ、ミスが発生した際の原因究明にも時間がかかるため、見えにくいコストとして積み重なっていきます。

 

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まとめ

今回の調査から見えてきたのは、営業事務の現場において、Excel・スプレッドシートが「なくてはならないツール」であると同時に、「属人化とブラックボックス化を生み出す土壌」にもなっているという実態です。

誰が作ったか分からない関数やマクロ、マニュアルのないファイルの運用、特定の担当者への業務集中、複数人での共有・編集時の不便さ――。これらはいずれも、個人の努力や工夫だけでは根本的に解決しづらい構造的な課題です。

 

改善の必要性を感じながらも着手できないジレンマを多くの担当者が抱えている今こそ、ファイルではなく「データベース」として業務を管理する仕組みへの転換を検討するタイミングと言えるでしょう。

 

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Slopebaseで業務の属人化を解消!

バックオフィスの業務改善を支援する、ノーコード・クラウドデータベース「Slopebase(スロープベース)」は、こうした属人化やブラックボックス化の課題に応えるサービスです。

 

プログラミング知識がなくても業務データベースを構築できる「ノーコード」設計に加え、外部の取引先や関係者と必要な範囲だけ情報を共有できる「ゲストユーザー機能」、業務の背景や経緯を残せる「ストーリー機能」によるAIプロンプト検索など、属人化した業務を"誰でも分かる形"に変えていく機能を備えています。承認フローやWebAPI連携にも対応しており、月額30,000円〜の従量課金制でスモールスタートも可能です。

 

「担当者しか分からない」「あの人が休むと止まる」という状態から抜け出したい方は、ぜひ一度Slopebaseの活用をご検討ください。
➡『あの人しか知らない』をなくして業務プロセスとナレッジを統合

 

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この記事を書いた人

Slopebase編集部
監修
田中雅人(ITコンサルタント)

ソフトウェアメーカー取締役、IT上場企業の取締役を経て、現在、合同会社アンプラグド代表。これまでに、Webサイト制作、大規模システム開発、ECサイト構築、SEM、CRM等のWebマーケティングなど、IT戦略全般のコンサルティングを30年以上実施。現在は、大手上場企業から中小企業まで、IT全般のコンサルティングを行っているかたわらWebマーケティングに関するeラーニングの講師、コラム執筆なども実施。

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