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まずは結論!請求書の電子化は承認後の工程の仕分けから始まる
結論は3つです。
- 電子化の対象は帳票そのものではなく、承認後に人の手で動いている工程である
- 既存の承認システムは残し、承認済みのデータをAPIで受け取れば転記は生まれない
- 最初に着手すべきは製品選びではなく、承認から受領確認までの工程の仕分けである
1つ目は、電子化の対象が帳票ではなく工程だということです。今回の事業本部では、承認そのものはすでに社内グループウェアで電子化されていました。残っていたのは、承認の後にPDFを作る、営業が確かめる、メールで送るという人の手の工程です。帳票をPDFにしただけでは、この工程は1つも減りません。
2つ目は、承認の仕組みを作り直さないことです。今回の電子化では、承認後の工程を担う仕組みとして、ノーコードで業務アプリを組み立てられるSlopebase(スロープベース)を活用しました。社内に承認システムがある以上、Slopebase上に同じ承認をもう1本作れば二重管理になります。今回は承認済みの見積・請求情報をAPI連携でSlopebaseの見積・請求トランへ登録し、そこから帳票の出力、送付、受領確認までを一続きにする設計にしました。
3つ目は、最初にやるべき作業が、承認から受領確認までを「誰が・どこで・自動か手動か」で仕分けることだという点です。どこに人の判断を残すかが決まらないまま製品を選ぶと、導入後に確認の手順が抜け落ちます。
この進め方には、向いている業務と向いていない業務があります。
向いている業務:
- 社内に承認の仕組みがあり、承認済みの見積・請求情報をデータとして取り出せること。
- 帳票のひな型が固定で、明細が1ページに収まること(今回は5〜10行)。
- 押印を帳票のひな型に埋め込む運用で、社内の合意が取れること。
- 取引先がWeb上でファイルを受け取る運用に応じられること。
向いていない業務:
- 明細の行数が案件ごとに大きく変わり、複数ページの帳票が多いこと。
- 取引先ごとに、先方指定の請求受付システムへの登録を求められること。
- 発行した請求データを会計や販売管理のシステムへ自動で戻す必要があること。

この記事で扱う範囲と、扱わない範囲
扱う範囲
見積書・請求書の発行という1つの業務を対象に、承認後の工程の仕分けから、データの受け渡しの設計、タスクに置く項目、見送った設計判断までを、電子化後の想定フローと確認事項への回答から記録します。
扱わない範囲
次のテーマはそれぞれ独立した記事にまとめているため、本記事では深追いせず、該当記事へご案内します。
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