【2026年調査】営業事務のデータ連携・分断の実態|221人中61.3%が「データクレンジング」に負担

本記事は2026/08/21に更新しております。
【2026年調査】営業事務のデータ連携・分断の実態|221人中61.3%が「データクレンジング」に負担

〈 トピックス 〉

営業事務の現場では、営業担当者との情報連携や他部署とのデータ共有が日常的に発生します。しかし、営業担当者の入力タイミングのズレやファイル形式の違いにより、事務側にしわ寄せが生じているケースは少なくありません。

 

そうした背景のなかで、ノーコード・クラウドデータベース「Slopebase(スロープベース)」を販売する株式会社NTTデータビジネスブレインズでは、営業事務経験3年以上の実務担当者221名に対して、「データ共有の壁による『チーム連携の分断』」についてアンケート調査を実施しました。

 

本記事では、そのアンケート結果をもとに、営業事務の現場に横たわるデータ共有の壁とチーム連携の分断の実態について、設問ごとに解説・考察していきます。

 


アンケート回答者:営業事務経験3年以上の方:221人(全国)

アンケート回答期間:2026/7/3-7/4

※すべての回答データではなく回答が有効なものデータを集計しています。


 

01

アンケート回答者が勤務する企業の従業員数

勤務する企業の従業員数

02

アンケート回答者が勤務する部署の人数

勤務する部署の人数

 

【データ共有の壁による「チーム連携の分断」】

 

まずは、営業担当者のリアルタイム入力状況について聞いてみました。

03

営業担当者がリアルタイムに進捗を入力しない(後でまとめて入力する等)ため、事務側での処理や対応が遅れてしまうことはありますか?

営業担当者がリアルタイムに進捗を入力しない(後でまとめて入力する等)ため、事務側での処理や対応が遅れてしまうことはありますか?

「たまにある(44.6%)」「よくある(7.1%)」を合わせると、半数の方が営業担当者の入力遅れによる処理の遅延を経験しているという結果になりました。

 

営業担当者が外出先での商談や訪問を優先し、進捗入力を後回しにするのは自然な行動とも言えます。しかし、そのしわ寄せは事務側に集中し、「情報が来ないと動けない」状態が常態化してしまう構造的な課題です。

 

▼あわせて読みたい:営業DX成功のステップ|営業と事務の情報連携を止めないデータ活用法

 

次は、それが顧客対応の遅れにまで発展しているか聞いてみました。

04

営業担当者とのファイル共有のタイムラグや連携ミスが原因で、顧客への対応が遅れたり、顧客対応の不備が発生することはありますか?

営業担当者とのファイル共有のタイムラグや連携ミスが原因で、顧客への対応が遅れたり、顧客対応の不備が発生することはありますか?

「たまにある(35.6%)」「よくある(7.3%)」を合わせて42.9%と、4割以上が顧客対応にまで影響が及んだ経験があるという結果になりました。

 

社内の情報連携の遅れは、単なる業務効率の問題にとどまらず、顧客との信頼関係にも直結します。営業担当者と事務担当者の間の連携ミスが、そのまま顧客対応の不備という形で外部に表出してしまうリスクを抱えていることが分かります。

 

▼あわせて読みたい:属人化を解消し失注を防ぐ顧客管理DXの進め方|顧客対応の遅れをなくす仕組み

 

次は、こうした非効率さに対して改善提案をした経験があるか聞いてみました。

05

日々の業務の非効率さを感じ、上司や周囲に業務改善を提案した際の経験として、当てはまるものをすべてお答えください。(複数回答)

日々の業務の非効率さを感じ、上司や周囲に業務改善を提案した際の経験として、当てはまるものをすべてお答えください。

「具体的な動きができず、立ち消えになった(30.4%)」が最多となり、「これまでに業務改善を提案したことはない(28.0%)」「予算や人手が確保できないと言われた(28.0%)」「『今のやり方で回っているから』と後回しにされた(26.7%)」と続きました。「提案した内容通り、改善してもらえた」はわずか9.3%にとどまります。

 

課題を感じて声を上げても、予算や人手の壁、あるいは「今のままで回っている」という現状維持のロジックによって、改善が先送りにされがちな実態が浮かび上がりました。属人化した業務ほど変更のハードルが高く見積もられ(16.1%が変更に踏み切れなかったと回答)、結果として非効率が温存されやすい構造になっていると考えられます。

 

▼あわせて読みたい:業務改善が通らない方へ|経営層を説得するROI算出術とシステム選定基準

▼あわせて読みたい:予算がなくても始められるバックオフィスDX「スモールスタート×アジャイル」導入ガイド

 

次は、営業担当者ごとの入力ルールのバラつきについて聞いてみました

06

営業担当者によってデータの入力ルールがバラバラで、集計前に英数字の半角/全角の統一や手直し(データクレンジング)をする負担を感じますか?

営業担当者によってデータの入力ルールがバラバラで、集計前に英数字の半角/全角の統一や手直し(データクレンジング)をする負担を感じますか?

「やや感じる(50.0%)」「強く感じる(11.3%)」を合わせると、約6割がデータクレンジングの負担を感じているという結果になりました。

 

入力ルールが統一されていないと、集計のたびに表記ゆれの手直しという「本来不要なはずの作業」が発生します。これは営業担当者の入力方法に起因する問題であるにもかかわらず、その負担の多くを事務側が引き受けているという構図が見て取れます。

 

▼あわせて読みたい:入力ルールを統一する業務標準化の実践ガイド|「暗黙知」を「形式知」に変える方法

 

次は、会社全体の数値の把握しづらさについて聞いてみました。

07

チームや部門ごとにデータ(ファイル)が個別に管理されており、会社全体のリアルタイムな営業数値や案件進捗が把握しづらいと感じますか?

チームや部門ごとにデータ(ファイル)が個別に管理されており、会社全体のリアルタイムな営業数値や案件進捗が把握しづらいと感じますか?

「やや感じる(46.0%)」「強く感じる(10.7%)」を合わせて56.7%と、半数以上が全社数値の把握しづらさを感じているという結果になりました。

 

チームや部門ごとにファイルが分散管理されていると、誰かが横断的に数値を把握しようとしても、複数のファイルを開いて突き合わせる作業が必要になります。この「データのサイロ化」が、経営判断のスピードにも影響を及ぼしかねません。

 

▼あわせて読みたい:データ一元管理を始めるべき理由|全社のリアルタイムな数値把握を実現する導入ガイド

 

次は、経営会議・営業報告向けの集計作業にかかる時間について聞いてみました。

08

毎月の「経営会議」や「営業報告」に提出するための営業数値を、複数ファイルから手作業で算出・集計するのに、平均してどのくらいの時間がかかっていますか?

毎月の「経営会議」や「営業報告」に提出するための営業数値を、複数ファイルから手作業で算出・集計するのに、平均してどのくらいの時間がかかっていますか?

「1~5時間未満(30.6%)」が最多となり、「5~10時間未満(20.8%)」「1時間未満(18.0%)」「10時間以上(5.5%)」と続き、約7割以上が何らかの形で手作業による集計時間を費やしているという結果になりました。

 

本来であれば経営判断に使う時間を割くべき経営会議前に、数値を集めるだけで多くの時間が消費されている実態が浮き彫りになりました。月次で繰り返されるこの作業は、積み重なると決して小さくない工数になります。

 

▼あわせて読みたい:経営ダッシュボードの作り方|集計作業をなくして経営会議の意思決定を早める設計手順

 

次は、他部署とのデータ連携における二重入力の発生状況について聞いてみました。

09

他部署(経理、マーケティング等)とのデータ連携において、他ツールと連携できないことやフォーマットの違いにより、二重入力の手間が発生していますか?

他部署(経理、マーケティング等)とのデータ連携において、他ツールと連携できないことやフォーマットの違いにより、二重入力の手間が発生していますか?

「たまに発生している(43.2%)」「頻繁に発生している(7.0%)」を合わせて50.2%と、半数が他部署との連携における二重入力の手間を感じているという結果になりました。

 

部署ごとに異なるツールやフォーマットを使っていると、同じデータを何度も入力し直す作業が発生します。これは単純な二度手間であるだけでなく、入力の過程でミスが紛れ込むリスクも高める要因になります。

 

▼あわせて読みたい:二重入力をなくすAPIデータ連携入門|ノーコードで開発不要の範囲と進め方

▼あわせて読みたい:データ統合ツールとは?EAI・ETL・iPaaSの違いと失敗しない選び方

 

最後に、こうした分断が組織全体にとってどれほど重大な問題だと捉えられているか聞いてみました。

10

データの分断や共有のタイムラグが、営業事務作業の負担にとどまらず、組織全体の生産性や意思決定のスピードを落とす「重大なボトルネック」になっていると考えますか?

データの分断や共有のタイムラグが、営業事務作業の負担にとどまらず、組織全体の生産性や意思決定のスピードを落とす「重大なボトルネック」になっていると考えますか?

「ややそう思う(42.9%)」「強くそう思う(8.8%)」を合わせて51.7%と、半数が組織全体の課題として捉えているという結果になりました。一方で「あまりそう思わない(32.4%)」という回答も一定数あり、現場の負担感が経営レベルの課題として十分に認識されていない可能性もうかがえます。

 

データ共有の分断は、営業事務担当者個人の作業負担にとどまらず、会社全体の意思決定スピードや生産性そのものに影響を及ぼす可能性がある問題です。現場が感じている危機感を、いかに組織全体の課題として共有できるかが今後の鍵になりそうです。

 

▼あわせて読みたい:なぜ全社DXは掛け声で終わるのか?失敗する企業に共通する3つの罠と対策

11

まとめ

 

今回の調査から見えてきたのは、営業担当者と事務担当者、そして部門間のデータ共有の"壁"が、日々の業務負担だけでなく、顧客対応や経営判断のスピードにまで影響を及ぼしているという実態です。

 

営業担当者のリアルタイム入力が徹底されないこと、入力ルールが統一されていないこと、部門ごとにデータが分散管理されていること――。これらはいずれも、個々の担当者の努力だけでは解決しづらい仕組み上の課題です。改善提案をしても立ち消えになりやすいという現状を踏まえると、属人的な運用ルールに頼るのではなく、リアルタイムでデータを一元管理できる仕組みへの移行が求められていると言えるでしょう。

 

▼あわせて読みたい:データ連携導入実行ガイドブック|経営者・管理職が今すぐ始めるべき理由と導入ステップ

▼あわせて読みたい:データ統合とは?システムを入れ替えずにデータを連携する方法と進め方

 

 

 

12

Slopebaseで全社のデータ連携を実現

バックオフィスの業務改善を支援する、ノーコード・クラウドデータベース「Slopebase(スロープベース)」は、こうしたチーム連携の分断という課題に応えるサービスです。

 

プログラミング知識がなくても業務データベースを構築できる「ノーコード」設計に加え、外部の取引先や関係者と必要な範囲だけ情報を共有できる「ゲストユーザー機能」、業務の背景や経緯を残せる「ストーリー機能」によるAIプロンプト検索など、属人化した業務を"誰でも分かる形"に変えていく機能を備えています。承認フローやWebAPI連携にも対応しており、月額30,000円〜の従量課金制でスモールスタートも可能です。

 

「営業と事務の情報がすれ違う」「部署ごとにデータがバラバラ」という状態から抜け出したい方は、ぜひ一度Slopebaseの活用をご検討ください。

➡分散したデータをシステムを入れ替えずにデータ統合

 

▼あわせて読みたい(関連する調査レポート・導入事例)

【2026年調査】シャドーITの実態調査|86.4%の企業で無許可SaaSが存在、情シス221人に聞いた

Slopebaseの導入事例を見る(データ連携・一元管理の事例)

【第1回調査】営業事務221人に聞いたExcel・スプレッドシート業務の「属人化」のリアル

バックオフィス業務の
支出管理を支援する、
ノーコード・クラウドデータベース

Slopebase スロープベース

※バックオフィス業務とは経理や総務、人事、法務、財務などといった直接顧客と対峙することの無い社内向け業務全般を行う職種や業務のこと

この記事を書いた人

Slopebase編集部
監修
田中雅人(ITコンサルタント)

ソフトウェアメーカー取締役、IT上場企業の取締役を経て、現在、合同会社アンプラグド代表。これまでに、Webサイト制作、大規模システム開発、ECサイト構築、SEM、CRM等のWebマーケティングなど、IT戦略全般のコンサルティングを30年以上実施。現在は、大手上場企業から中小企業まで、IT全般のコンサルティングを行っているかたわらWebマーケティングに関するeラーニングの講師、コラム執筆なども実施。

人気記事

カテゴリ